「フィットネストラッカーって気になるけど、何ができるのかよくわからない」という人、結構多いんじゃないかと思う。スマートウォッチほど高くもないし、かといって何でも揃ってるわけでもないし……そのあたりをちゃんと整理したくて、Fitbit Inspire 3について調べてみた。
結論から言うと、「必要なことは全部できる、でも全部じゃない」という感じ。そのあたりを詳しく見ていこう。
Fitbit Inspire 3をチェックしたい人は、Amazonの商品ページはこちら。
Fitbit Inspire 3ってどんなデバイス?
Fitbit Inspire 3は、Google傘下のFitbitが2022年9月に発売したエントリーモデルのフィットネストラッカー。日本でもGoogle ストアや家電量販店で販売されており、国内でも普通に買えるデバイスだ。
見た目はスリムなバンド型で、本体サイズは幅18.6mm × 奥行39.32mm × 厚さ11.75mm、重量わずか17.69g。「空気みたいに軽い」とよく言われるのも納得のサイズ感。カラフルなAMOLEDタッチスクリーンを搭載していて、前モデルのInspire 2のモノクロ画面から大幅にアップグレードされている。
50m防水対応なので、水泳中やシャワー時も外す必要なし(ただし流れの速い場所や高温の水中はNG)。
日本で使える機能まとめ
① 24時間心拍数モニタリング
一番基本的な機能でもあり、Inspire 3の土台ともいえるのがこれ。手首の光学センサーで常時心拍数を計測してくれる。安静時心拍数が通常の範囲を外れると、Fitbitアプリに通知が届く仕組みになっている。
エクササイズ中は「脂肪燃焼」「有酸素運動」「ピーク」の3つの心拍ゾーンをリアルタイムで表示。どのくらいの強度で運動しているかが一目でわかる。さらに「アクティブゾーン分」という指標があって、有酸素運動ゾーンやピークゾーンにいた時間を2倍のポイントで記録してくれる。要するに、がんばった分だけきちんと評価してくれる仕組みだ。
また、不整脈通知(Irregular Rhythm Notifications)にも対応している。光学センサーを使って安静時や睡眠中の心拍リズムデータを分析し、心房細動の兆候が疑われる場合に通知する仕組みだ。
ただし、この機能は国・地域によって利用可否が異なり、2026年3月時点では日本は公式の対応地域に含まれていない。そのため、この機能を期待して購入するのであれば再検討したほうがよさそう。購入前には、Fitbit公式の最新対応状況を確認しておきたい。
② 血中酸素ウェルネス(SpO2)
Inspire 2から大きく進化したポイントの一つ。赤色・赤外線センサーを搭載し、睡眠中の血中酸素レベル(SpO2)を計測できるようになった。
ただし注意点がある。SpO2の計測は「一部の国・地域で利用可能」という条件付き。日本でも基本的には利用できるが、リアルタイム計測ではなく睡眠中の計測がメイン。また、あくまでも「健康管理・情報記録の支援」が目的であり、医療診断には使えない。
SpO2の値は翌朝アプリを同期すると確認できる。数値が通常より下がっている日は、睡眠の質や体調の変化を知るヒントになるかもしれない。
③ 睡眠トラッキング(Inspire 3の超得意分野)
Fitbit全体として睡眠トラッキングは強みなんだけど、Inspire 3でもその実力は十分発揮されている。着けて寝るだけで、以下の4つの睡眠ステージを自動で記録してくれる。
- 覚醒時間
- レム睡眠
- 浅い睡眠
- 深い睡眠
起床時には「スリープスコア」が表示されるので、昨夜の睡眠がどうだったか一言で把握できる。さらに注目なのがスマートアラーム機能。設定した起床時刻の30分前から、眠りが浅いタイミングを狙って振動で起こしてくれる。これ、前モデルのInspire 2にはなかった機能で、Inspire 3から追加されたもの。起き抜けのつらさがやわらぐと評判が高い。
さらに皮膚温センサーも搭載(日本でも利用可能)。睡眠中の皮膚温の変動を記録してくれて、体調変化の早期察知に役立つ。
④ ストレスマネジメント
「ストレスを数値化する」という機能がInspire 3にはある。「ストレスマネジメントスコア」として、睡眠・心拍変動などのデータをもとにその日の心身の状態を可視化してくれる(詳細表示はFitbit Premiumが必要)。
また、アプリからガイド付き呼吸セッションを利用できる。2〜5分の呼吸エクササイズで、リラックスするための手助けをしてくれる。寝る前に使ったり、ちょっと疲れたときに試す人が多いみたい。
⑤ フィットネス・ワークアウト記録
20以上のエクササイズモードに対応しており、ランニング、ウォーキング、サイクリング、水泳、ヨガなど幅広い運動を記録できる。SmartTrack機能があるので、一定時間以上同じ動きをしていると自動で運動を検知・記録してくれる。
VO2 MAX(最大酸素摂取量の推定値)も計測可能で、自分の心肺フィットネスレベルが数値でわかる。
注意点:Inspire 3にはGPSが内蔵されていない。 スマホを持っていれば「Connected GPS」でルートや距離・ペースを記録できるが、スマホなしのランニングでは距離の正確な記録は難しい。ジムのトレッドミルやサイクリングマシン中心の人には問題ないが、「スマホなしで外を走りたい」という人にとっては物足りないかもしれない。
⑥ スマート通知・日常使いの機能
スマートフォンが近くにあれば、着信・テキスト・アプリ通知などをInspire 3で確認できる。
なお、Androidスマホとペアリングしている場合は、プリセットのクイック返信でメッセージや通知に応答できる。一方で、iPhoneでは返信機能に制限があるため、使い勝手はスマホ側のOSによって少し変わる。スマホを取り出さずに通知を確認できるだけでも、日常使いではかなり便利だ。
文字盤は好きなものにカスタマイズ可能。バンドも別売りの別色や素材(ステンレスメッシュ、半透明など)に交換できる。さらにクリップを使えばシャツやポケットに付けることもできるという面白いオプションもある。
⑦ 女性向け機能
生理周期のトラッキング・症状の記録・排卵時期の予測機能が搭載されており、日本でも利用可能。Fitbitアプリと連携して使う。
バッテリーは最長10日間
Inspire 3最大の魅力のひとつがバッテリーの長さ。公称最大10日間というのは、Fitbitラインナップの中でもトップクラス。Apple WatchやGoogle Pixel Watchが数日で要充電なのと比べると、充電の手間がぐっと減る。
ただし、常時表示(AOD)をオンにすると3〜4日程度に短縮される。SpO2トラッキングを常時オンにしても多少影響が出る。それでも1週間前後は十分使えるレベルというのが多くのユーザーの報告だ。
Fitbit Premiumって何?必要?
Inspire 3を購入すると、Fitbit Premium 6ヶ月無料が付いてくる。Premiumに入ると以下のような機能が追加される。
- 今日のエナジースコア(運動に向けた体の準備状態のスコア)
- 詳細な睡眠スコア・睡眠プロフィール(自分の「睡眠タイプ」がアニマルで表示されるユニークな機能)
- 詳細なストレスマネジメントスコア
- 1,000以上のワークアウト・マインドフルネスセッション
- 完全なウェルネスレポート
ユーザーの声を調べると、「Premium不要でも基本機能で十分満足できる」という意見も多い。まずは6ヶ月の無料期間に試してみて、自分に必要かどうか判断するのがよさそうだ。
できないこと・注意点
充実した機能の一方で、上位モデルには及ばない部分もある。
- GPS非内蔵(Connected GPSのためスマホが必要)
- ECG(心電図)センサーなし(これはCharge 6やSense 2の専売特許)
- EDA(皮膚電気活動)センサーなし(ストレスのより詳細な計測はSense 2のみ)
- Fitbit Pay非対応(Suicaやタッチ決済はできない)
- 通話はできない(通知への返信は、Androidスマホとのペアリング時にクイック返信のみ対応)
「全部入り」が欲しい人には向かないが、「健康・睡眠・運動を手軽に把握したい」ニーズにはしっかり応えてくれる。
まとめ
Fitbit Inspire 3は、「スマートウォッチほど高くないのに、健康管理に必要な機能はちゃんとある」という絶妙なバランスのデバイス。24時間心拍数モニタリング、睡眠トラッキング、SpO2計測、ストレス管理、運動記録……これだけの機能が詰まって、軽くて、バッテリーが10日持って、しかも日本でも普通に買えるというのはなかなか優秀だと思う。
「まず健康管理を始めてみたい」「シンプルに使いたい」「できるだけバッテリーを長持ちさせたい」という人には特におすすめできる1台。GPS搭載や決済機能が必要なら上位モデルを検討するべきだが、そこまで求めないなら、Inspire 3は十分な選択肢になるはずだ。
Fitbit Inspire 3が気になった人は、こちらのAmazonの商品ページもチェックしてみてください。
※本記事の情報は公式スペック・公式ページ・海外レビュー等をもとにまとめたものです。一部機能(SpO2、不整脈通知など)は対応地域の変更やファームウェアアップデートにより状況が変わる可能性があります。最新情報はFitbit公式サイトをご確認ください。



コメント